エックスレゾネイト社では、下記メーカーの製品を取り扱っています。
PHORNANO Holding GmbH (4n)は、オーストリアの会社で、本社は首都ウィーンから北に20km離れたKorneuburg市に位置しています。2016年にナノテクノロジーの専門家であるPatricia M. A. Fariasとハイテク企業家のAndreas Stinglによって設立された、ナノテクノロジープロバイダーです。 4n社は、持続可能なプロセスに重点を置いて、機能性ナノ材料とシステムの開発および製造を行っています。(図1):

図1:4n社の2つの事業分野は、金属ナノ粒子と半導体ナノ粒子です。
VerdeQuant: 持続可能なプロセスによる酸化亜鉛ナノ粒子の製造方式を採用しており、非常に強い抗菌活性を示しながらも、発癌性はなく、皮膚への浸透も低いことが特徴です。
SERS Substrate:4nの貴金属ナノ粒子をベースとした「4n4SERS 表面増強ラマン散乱(SERS)基板」であり、分子レベルでの微量な分析物の検出に最適です。
◆SERS基板は、ラマン分光分析に使用し、局在表面プラズモン共鳴効果(LSPR)によって、 通常のラマン信号強度を、数桁上げることが可能です。
4n社独自の、信号増強ヒートシンク(SEHS)技術を開発し、高性能(HP)SERSとして、4n4SERS基板 を製品化しました。

◆4n4SERS基板 の特徴
ー高感度 (1ppm以下の測定が可能、8ppbのデータもあり)
ー高出力対応(レーザー強度が500mWまで入射可能)
ー高再現性
◆4n4SERS基板の主な仕様
ー対応波長:651nm/785nm/1064nm (405nm用も開発中!)
ー照射パワー:500mW以下、
ーウェルサイズ 5μL、
ー基板サイズ:75 x 24 x 0.3mm (顕微鏡のスライドガラスのサイズ)
ー基板材質:ポリエチレンのシール上に、アルミニウムアロイのウェル。
ー使用方法:顕微鏡のスライドに載せて、使用します。 1基板に、4点のサンプル測定が可能です。
◆4n4SERS基板の概要
◆増強係数の改善:2023年になって、4n4SERS基板から、4n4SERS 4×4基板へ、約16倍 に増強係数が向上しました。

図1 4n4SERS基板は、貴金属ナノ粒子を使用しており、局在表面プラズモン共鳴(LSPR)効果により、バルク材料とは大きく異なる光学的および電磁気的特性を持ちます。
その結果、表面増強ラマン散乱(SERS)を大幅に強化します。これらの特性により、HighQuant NPsの高い光学特性を利用した分子レベルでの診断に有用です。
さらに、2023年に開発された4n4SERS 4×4(図右側)は、当社の従来の4n4SERS基板(図左側)と比較して、大幅に改善され高い電界強度を生成します。その結果、増強係数がさらに増加し、4n4SERS 4×4を使用した場合の検出限界は大幅に改善しました。